富女子 ケーコの投資ブログ

社会人4年目で資産2000万円を達成した、金融商品LOVE!なオタクの独り言です。

どこの地銀が本業不振なの?赤字銀行一覧!不動産融資に入る金融庁のメス

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以前、スマートデイズスルガ銀行TATERU西京銀行の記事を書きましたが、今回はどうして地銀がこんなことをしたのかについて書こうと思います。

richgirl.hatenablog.jp

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赤字の地銀が全体の半分

金融庁は9月26日、106ある地方銀行の半分が2期以上連続で本業利益が赤字になっているとの集計結果を発表した。23行は5期以上の連続赤字で、長期にわたって赤字から抜け出せない地銀が毎年増えている。厳しい本業を補ってきた有価証券運用でも含み益が減っており、苦境が一段と鮮明になっている。

 

地銀は株式や債券などの運用益で苦しい本業を補ってきた。ただ「益出し」を繰り返してきたことで、16年3月末に2.6兆円あった有価証券の含み益は18年3月末に1兆円まで落ち込んだ。

www.nikkei.com

地方では安定した就職先として地方銀行が挙げられますが、そういう時代ではなくなってきているということです。メガバンクですら苦しいようです。 

マイナス金利のせいで大企業など大口の顧客が少ない地方銀行は苦しくなり、比較的金利の高い不動産投資への融資に力を入れるようになったのは明らかです。

本業赤字の地銀ワーストランキング

私は半数も赤字だと知り、自分の知っている地銀はどうなのか気になりました。そこで、参照資料を探してきました。

資料は、「週刊東洋経済」2018年6月2日号に載っていたランキングを参照しました。2018年3月期の決算で集計しています。

週刊東洋経済」が定義した「本業」とは、預金を集めて企業や個人に貸し出す「預貸業務」と為替や投資信託販売などに伴う「手数料収益」(役務取引等利益)です。有価証券運用に伴う利息配当金収入は含んでいません。金融庁の基準とは違うかと思います。

少なくとも、2017年3月期から連続赤字の銀行は赤字にしました。

  1. 山梨中央銀行山梨県)-5588百万円
  2. 愛知銀行(愛知県)-4973百万円
  3. 大垣共立銀行(愛知県)-4808百万円
  4. 南都銀行奈良県)-4324百万円
  5. 岩手銀行岩手県)-4172百万円
  6. 京都銀行京都府)-3994百万円
  7. 福井銀行福井県)-3246百万円
  8. 富山第一銀行富山県)-2844百万円
  9. 長野銀行(長野県)-2686百万円
  10. 秋田銀行秋田県)-2616百万円
  11. 青森銀行青森県)-2388百万円
  12. 荘内銀行山形県)-2234百万円
  13. 第四銀行新潟県)-2227百万円
  14. 八十二銀行(長野県)-2203百万円
  15. 中京銀行(愛知県)-1819百万円
  16. 筑波銀行茨城銀行)-1755百万円
  17. 北都銀行秋田県)-1711百万円
  18. 佐賀銀行佐賀県)-1632百万円
  19. 島根銀行島根県)-1521百万円
  20. 北日本銀行岩手県)-1394百万円
  21. 七十七銀行宮城県)-1366百万円
  22. 十八銀行長崎県)-1319百万円
  23. 第三銀行三重県)-1299百万円
  24. 福島銀行福島県)-1279百万円
  25. 高知銀行高知県)-1201百万円
  26. きらやか銀行山形県)-1161百万円
  27. 百五銀行三重県)-1139百万円
  28. 福邦銀行福井県)-1034百万円
  29. 筑邦銀行(福岡県)-1032百万円
  30. きらぼし銀行八千代銀行(東京都)-986百万円
  31. 四国銀行高知県)-803百万円
  32. 富山銀行富山県)-787百万円
  33. 仙台銀行宮城県)-782百万円
  34. 名古屋銀行(愛知県)-748百万円
  35. 山陰合同銀行島根県)-735百万円
  36. 北越銀行新潟県)-710百万円
  37. 清水銀行静岡県)-689百万円
  38. 栃木銀行(栃木県)-594百万円
  39. 十六銀行岐阜県)-510百万円
  40. 百十四銀行香川県)-503百万円
  41. みちのく銀行青森県)-378百万円 ←書類偽造で融資
  42. 大東銀行福島県)-327百万円
  43. 静岡中央銀行静岡県)-223百万円
  44. 大分銀行大分県)-182百万円
  45. きらぼし銀行東京都民銀行(東京都)-98百万円
  46. 三重銀行三重県)-54百万円
  47. 佐賀共栄銀行佐賀県)-24百万円
  48. 大光銀行新潟県)-21百万円

知っている銀行名はありましたでしょうか?私は愛知県出身なのですが、いくつもありました。地銀105行のうち48行が赤字とは衝撃的な結果です。

本業黒字の地銀ベストランキング

じゃあ黒字の地銀はいったいどこなのか?と気になった方もいらっしゃると思うので、こちらもベストランキングとして書きました。

ここでも、「週刊東洋経済」に載っていたランキングを参照しました。2018年3月期の決算で集計しています。

2017年3月期は赤字でしたが、黒字回復した銀行は赤字にしました。

  1. スルガ銀行静岡県)+64331百万円 ←堂々の1位!(笑)
  2. 横浜銀行(神奈川県)+53878百万円
  3. 福岡銀行(福岡県)+49827百万円
  4. 千葉銀行(千葉県)+45907百万円
  5. 静岡銀行静岡県)+27531百万円
  6. 広島銀行広島県)+21974百万円
  7. 西日本シティ銀行(福岡県)+18786百万円
  8. 山口銀行(山口県)+18636百万円
  9. 足利銀行(栃木県)+16811百万円
  10. 関西アーバン銀行大阪府)+154653百万円
  11. 常陽銀行茨城県)+12398百万円
  12. 北海道銀行(北海道)+11353百万円
  13. 群馬銀行群馬県)+11093百万円
  14. 北陸銀行富山県)+8306百万円
  15. 武蔵野銀行(埼玉県)+8265百万円
  16. 鹿児島銀行(鹿児島県)+7812百万円
  17. 京葉銀行(千葉県)+6902百万円
  18. 伊予銀行愛媛県)+6466百万円
  19. もみじ銀行広島県)+6222百万円
  20. 宮崎銀行(宮崎県)+5790百万円
  21. 中国銀行岡山県)+5705百万円
  22. 北洋銀行(北海道)+5568百万円
  23. 東日本銀行(東京都)+5538百万円 ←根拠のない手数料を要求
  24. 沖縄銀行沖縄県)+5181百万円
  25. 熊本銀行熊本県)+5080百万円
  26. 琉球銀行沖縄県)+4731百万円
  27. 阿波銀行徳島県)+4397百万円
  28. 北国銀行(石川県)+4010百万円
  29. 北九州銀行(福岡県)+3712百万円
  30. 徳島銀行徳島県)+3577百万円
  31. 香川銀行香川県)+3381百万円
  32. 肥後銀行熊本県)+3264百万円
  33. 西京銀行山口県)+2890百万円 ←書類偽造のTATERUと仲良し?
  34. 愛媛銀行愛媛県)+2568百万円
  35. 滋賀銀行滋賀県)+2561百万円
  36. 親和銀行長崎県)+2402百万円
  37. みなと銀行兵庫県)+2389百万円
  38. 千葉興業銀行(千葉県)+2115百万円
  39. 南日本銀行(鹿児島県)+1849百万円
  40. トマト銀行岡山県)+1107百万円
  41. 豊和銀行大分県)+1099百万円
  42. 東和銀行群馬県)+1070百万円
  43. 紀陽銀行和歌山県)+1024百万円
  44. 大正銀行大阪府)+980百万円
  45. 東京スター銀行(東京都)+804百万円
  46. 沖縄海邦銀行沖縄県)+707百万円
  47. 東邦銀行福島県)+699百万円
  48. 但馬銀行兵庫県)+564百万円
  49. 宮崎太陽銀行(宮崎県)+537百万円
  50. 神奈川銀行(神奈川県)+527百万円
  51. 山形銀行山形県)+401百万円
  52. 近畿大阪銀行大阪府)+385百万円
  53. 福岡中央銀行(福岡県)+337百万円
  54. 東北銀行岩手県)+196百万円
  55. 長崎銀行長崎県)+180百万円
  56. 池田泉州銀行大阪府)+161百万円
  57. 鳥取銀行鳥取県)+158百万円

 地元の愛知県の地銀は全て連続赤字であることがわかりました。orz

とうとう不動産融資に入る金融庁のメス

金融庁地方銀行などを対象に投資用不動産向け融資の実態調査に乗り出す。超低金利や不動産市況の好転を背景に、賃貸用不動産の経営を始める会社員らが急増。返済能力を超えた過剰な融資をしていないか、銀行の審査体制を中心に検査・監督で厳しく点検し、行きすぎを防ぐ。不良債権予備軍が増えれば金融システムを揺るがしかねないと判断し、早期に手を打つ。

 

スルガ銀行の第三者委員会が9月、個人客に対して、不適切な不動産投資融資が全社でまん延していたと認定したことが背景にある。スルガ銀の例は氷山の一角だと指摘する専門家も多い。

金融庁はここ数年、相続税の節税対策として広がった貸家の建築資金融資をめぐり、監視の目を強めてきた。賃貸需要が少ない地域で物件を建てさせたり、空室増で想定した家賃収入を得られなかったりする例が増えている。ローンを返済できず土地・建物を手放す事例もある。これらは土地を持つ富裕層への融資が中心といえる。

 

ひとつの視点になるのは、過剰な額を融資していないかどうかだ。銀行が自己資金を含めて個人の返済能力を適切に評価して融資額を決めているのか、融資後も返済原資となる賃料収入の推移を正確に把握しているのかなどを点検する。

会社員らは土地と建物の代金をほぼ全額借り入れで調達するため、借入額が億円単位に膨らみやすい。家賃収入で返済できるうちはよいが、入居が減れば給与や金融資産で穴埋めせざるを得ず、経営は不安定になる。

www.nikkei.com

 「スルガ銀の例は氷山の一角」は、同感です。おそらく先ほどの黒字ランキングに入っている銀行の中に、まだまだ怪しい銀行があると見たほうがよろしいでしょう。

不動産投資で無理な融資は昔から当たり前

不動産業界で働く友人曰く、バブルの頃から個人の返済能力を超えた不動産融資は当たり前だったそうです。不動産投資は起業の融資に比べると、貸し倒れが少ないそうです。おそらくこれまで金融庁も黙認していたのでしょう。

しかし、地方の人口減少や次の不景気を考えると不動産融資の貸し倒れ急増を懸念して、金融庁がやっと重い腰を上げたのだと思います。問題が起きないと腰を上げないのがお役所っぽいです。

まあ、不動産融資が過剰になったのはもともと日本銀行のマイナス金利政策のせいなので、自分が蒔いたタネを自ら回収に回っている感じです。

 

ちなみに日本でリーマンショックが起こっても、世界経済への影響は少ないと考えています。

さいごに

今回はランキングのせいで、とても長い記事になってしまいました。申し訳ございません。

 

もう、スルガ銀行の第三者委員会の報告書は読まれましたか?

第三者委員会の調査報告書の受領と今後の当社の対応について

スマートデイズのシェアハウスの融資を受けた人は、元本が一部カットしれもらえるかもしれないみたいです。投資家として、ちょっとズルイです。

 

スルガ銀行の報告書を読むのが面倒くさい方は、係長さんがわかりやすく説明する動画を上げていたのでご覧ください。